【上賀茂神社】白馬奏覧神事

『白馬奏覧神事（はくばそうらんしんじ）』は上賀茂神社（賀茂別雷神社）で新春に行われる、白馬を神前に供して一年の邪気を祓う祭事です。
上賀茂神社の境内で白馬が曳き歩く姿を間近で見ることができます。

「白馬奏覧神事」では以下のような儀式が行われます。
　

御馬飼の儀	白馬を上賀茂神社の本殿前まで曳いて、神前に供する儀式です。 神馬舎から本殿まで白馬が曳き歩く姿を間近で見ることができます。 「白馬奏覧神事」は10時から始まりますが、「御馬飼の儀」の前にも幾つか神事があるので、「御馬飼の儀」は10時15分頃より開始されます。
牽馬の儀	神馬を曳いて橋殿の周りを3回まわり、その後、玉橋を渡って楼門前で本殿に向かって一礼し、神馬舎に戻る儀式です。 例年、白馬奏覧神事の一環として正午・13時・14時・15時の4回行われ、こちらでも白馬が曳き歩く姿を間近で見ることができます。

「神馬」のいる「神馬舎」

「白馬奏覧神事」で境内を曳き歩く神馬は「神馬舎」にいます。

こちらでは神馬に人参を供する体験も行えるので、ぜひ神馬に人参を食べてもらい、記念撮影を行いましょう。

御馬飼の儀

10時になると「白馬奏覧神事」が始まります。
「白馬奏覧神事」では幾つもの神事が執り行われます。
「御馬飼の儀」もそうした「白馬奏覧神事」の1つで、「御馬飼の儀」を行う順番は、例年10時15～30分頃となることが多そうです。
出番まで少し時間がありますが、それでも10時になると神馬は神馬舎を出発します。

二の鳥居をくぐり、立砂のある細殿の前まで神馬がやってきます。
例年、「御馬飼の儀」が始まるまで、神馬はこの辺りで待機しています。

「御馬飼の儀」の出番となると、神馬は「細殿」から「橋殿」の横を通って「岩上」の前を過ぎ、「片岡橋」を渡り、「川尾神社」から「山尾神社」のある裏門の方へ進みます。

そして本殿東側の門の前で待機します。

そしていよいよ本殿に進み、「御馬飼の儀」が執り行われます。

「御馬飼の儀」では、本殿の前に七草粥を供え、その神前に神馬を曳いて神覧に供します。
この時、神馬には大豆が与えられ、神馬が美味しそうに大豆を食べる姿も近くで見ることができます。

「白馬奏覧神事（はくばそうらんじんじ）」は、年の始めに白馬（青馬）を見ると、一年の邪気が祓われるという故事に由来する宮中の儀式「白馬節会（あおうまのせちえ）」を神事化した祭典で、「御馬飼の儀」が祭典でもっとも厳かな瞬間です。

「御馬飼の儀」が終わると、神馬は神馬舎に戻ります。
赤い矢印が神馬舎から本殿までの行きのルートで、青い矢印が本殿から神馬舎までの帰りのルートです。（※状況により、変更の可能性もあります）

牽馬の儀

「牽馬の儀」も「白馬奏覧神事」の神事の1つで、神馬が「橋殿」の周囲を3回まわり、その後、「玉橋」を渡って楼門前で本殿に向かって一礼し、神馬舎に戻る儀式です。

まずは「橋殿」の周囲を3回まわり、橋殿に向かって一礼します。

その後、「玉橋」を渡って「楼門」前で本殿に向かって一礼し、神馬舎に戻っていきます。

赤い矢印が行きのルートで、青い矢印が帰りのルートです。
（※状況により、変更の可能性もあります）
「牽馬の儀」は例年、正午・13時・14時・15時の4回行われ、こちらでも白馬が曳き歩く姿を間近で見ることができます。

厄除七草粥

「白馬奏覧神事」は七草粥を食べる「人日の節句」の日に行われるので、「厄除七草粥」の御接待も行われます。（有料）

七草粥は「上賀茂神社敬神婦人会」の皆さまが、朝早くから用意をしてくれています。
温かいお粥には七草の他にお餅も入っており、お腹もとても満たされます。
数量限定ですが、すぐに売り切れるということはありません。
例年、9時頃には販売を開始されていますが、午後14～15時頃でもいただくことができます。

基本情報

【白馬奏覧神事】
　◇日時
　　・2024年01月07日（日）
　　　　09：00頃　厄除七草粥の接待（有料）
　　　　10：00　　白馬奏覧神事開始
　　　　10：15頃　御馬飼の儀
　　　　12：00　　牽馬の儀（1回目）
　　　　13：00　　牽馬の儀（2回目）
　　　　14：00　　牽馬の儀（3回目）
　　　　15：00　　牽馬の儀（4回目）
　◇場所
　　・上賀茂神社（賀茂別雷神社）
　◇拝観料
　　・無料
　◇次回開催予定
　　・2025年1月7日（火）10：00　(※予定)

【上賀茂神社（賀茂別雷神社）】
　◇拝観時間
　　・08：00～17：00
　◇拝観料
　　・無料
　◇神馬「神山号」
　　・日曜日、祝日、祭典日の09：30～15：00頃
　　　※神馬の体調や天候により変更の可能性あり

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