【貴船神社】夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)

貴船神社で行われる「夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)」は、一年の半分である6月30日に、半年間の穢れを祓い、今年の残り半分を無事に過ごせるよう祈願する神事です。
厄を移した人型を貴船川に撒く「大川路の儀(おおかわじのぎ)」は必見です。

■七夕飾り一色の境内


当日の貴船神社の境内は七夕が近いということもあって、七夕飾り一色です。

■本殿前の茅輪


本殿前には「茅輪(ちのわ)」も置かれ、多くの参拝客が参拝をします。

茅輪のくぐり方の説明板も掲げられ、皆さん、この通りに和歌を唱えながら茅輪をくぐっていました。

茅輪の時期だけに販売されるお守りや厄除けもあり、茅輪をくぐった皆さんの多くが買い求めます。

■夏越の大祓式:受付開始(14:00)


夏越の大祓式は15:00から執り行われますが、1時間前の14:00になると、本殿前の社務所で「夏越の大祓式」の受付が開始されます。

「夏越の大祓式」はどなたでも無料で、本殿前で見学することができますが、式に参列するには200円の参加費を支払う必要があります。
参加費を支払うと15cm四方の包みをいただけます。
包みの中には「紙の人型」と「1cm四方の紙切れ」が入っています。

「紙の人型」は、「夏越の大祓式」で自分の体にこすり、厄を移して川に流してもらいます。(大川路の儀)

「1cm四方の紙切れ」は、「紙の人型」で厄を移して清らかになった自分の体に振り撒くもので、どちらも「夏越の大祓式」で神職の指示で使用します。

注意点としては「夏越の大祓式」が始まるまで、包みを開かない事です。

包みを開いて人型に名前を記入する方がおられますが、後にこの人型は川に流すので、記入をしない方がよいです。
また、包みを開くと「1cm四方の紙切れ」が散らばってしまうので開かない方が良いでしょう。

■夏越の大祓式(15:00)


15:00になると、本殿で「夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)」が執り行われます。

神事が斎行された後、神職の指示に従い、参列者も「紙の人型」で体を擦って厄を移し、「1cm四方の紙切れ」を自分の体に振り撒いて清めを行います。

厄を移した「紙の人型」は神職が回収し、この後の「大川路の儀(おおかわじのぎ)」で川に流してもらいます。

本殿前は参列者でいっぱいなので「紙の人型」の回収も一苦労です。

回収された「紙の人型」は唐櫃(からびつ)に収められ「大川路の儀(おおかわじのぎ)」へと運ばれます。

■茅の輪くぐり神事(15:15頃~)


「夏越の大祓式」では神職が茅輪をくぐる「茅の輪くぐり神事」も行われます。

参列者の「紙の人型」も唐櫃(からびつ)と一緒に茅輪をくぐります。

■大川路の儀(おおかわじのぎ)(15:30頃~)


「大川路の儀」は、神職たちが貴船川に移動し、参加者らはもちろん、全国から送られた人型も大祓詞を唱えながら一緒に川に流し祓い浄める儀式です。
貴船神社の「夏越の大祓式」で一番の見所で、たくさんの人型が紙吹雪のように川に撒かれる様子は必見です。

本殿で神事を終えた神職が貴船神社を下り、貴船川に向かいます。

人型を納めた唐櫃も一緒に運ばれます。

貴船川に一行が到着すると、「大川路の儀(おおかわじのぎ)」が開始されます。

紙の人型を川に撒き、祓い清めると貴船神社の「夏越の大祓式(なごえのおおはらいしき)」は滞りなく終了します。

■基本情報


【夏越の大祓式(なごえのおおはらいしき)】
 ◇日時
  ・2024年06月30日(日)
 ◇場所
  ・貴船神社
 ◇時間
  ・14:00 受付開始
  ・15:00 夏越の大祓式
  ・15:30 大川路の儀
 ◇参加料
  ・200円
   ※見学は無料
   ※どなたでも自由に見学できますが、本殿前は混雑するので入れない場合あり
 ◇次回開催予定
  ・2025年06月30日(予定)

【貴船神社】
 ◇参拝時間
  本宮 開門時間
  ・06:00~18:00(12/01~04/30)
  ・06:00~20:00(05/01~11/30)
  授与所受付時間
  ・09:00~17:00
  ※年中無休
 ◇拝観料
  ・拝観自由(無料)

■アクセス


【貴船神社】

 ◇所在地
  〒601-1112
  京都市左京区鞍馬貴船町180
 ◇電車
  ・叡山電車:貴船口駅より 徒歩30分
 ◇バス
  ・京都バス:貴船 下車すぐ
 ◇駐車場
  ・あり(800円 / 2時間)
   本宮:10台
   奥宮:15台

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