【下鴨神社】夏越神事 (矢取り神事)

夏越神事(矢取り神事)(なごしのしんじ/やとりしんじ)は厄を人形に移して祓い清め、無病息災を願う神事です。

御手洗池に立てられた50本の「斎串(いぐし)」を氏子の男達が奪い合う「矢取り神事」が見所です。
この「斎串(いぐし)」は、「矢」に見立てられたもので、下鴨神社の祭神・玉依媛命(たまよりひめのみこと)が川遊びをしていたところ、一本の矢が流れ着き、持ち帰えると懐妊して、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を生んだという故事に因んだものです。

「夏越神事(矢取り神事)」は毎年8月7~8日の立秋の前夜に行われます。
この時期は旧暦の6月30日頃にあたり、一年の半分にあたることから、知らず知らずのうちにたまった厄や穢れを人形に移して神事で祓い、夏の猛暑と残りの半年を無事に過ごせるよう無病息災を祈るものです。
6月30日に茅の輪くぐりを行う事が多いですが、立秋前日に茅の輪くぐりを行う所が多いのは旧暦の暦に因んでいる為です。

夏越神事(18:00頃~)

当日、下鴨神社の境内にある井上社(御手洗社)の前にある「御手洗池(みたらしいけ」には、すでに50本の矢に見立てた「斎串(いぐし)」が立てられています。

18:00過ぎ頃に神職が参進し、祭事を行います。

祭事の一環で、参列者のお祓いも行われます。

矢取り神事(19:00頃~)

19:00頃になると本殿で神事を終えた神職が御手洗池にやってきます。

そして「矢取り神事」が開始されます。

「斎串(いぐし)」と参列者のお祓いも行われます。

19:15過ぎ頃に氏子の「裸男(はだかおとこ)」たちが御手洗池にやってきます。

裸男たちは御手洗池の両岸に整列します。

この後の勝負は一瞬です。

神職が人形を御手洗池に投げ撒くのを合図に「裸男」たちが一斉に池に飛び込み、50本の「斎串(いぐし)」を奪い合います。

10秒足らずで50本の「斎串(いぐし)」の奪い合いは終了します。

そして「裸男」たちは早々に御手洗池を後にします。

「裸男」たちが去った後は、一瞬の騒乱から一転、御手洗池は静寂に包まれ、人形が静かに水面にたゆたっていました。

裸男(はだかおとこ)

「裸男(はだかおとこ)」は、かつては氏子地域の男たちが担っていましたが、現在は近隣高校の男子学生が担ってくれています。

清掃活動など、ふだんから地域の活動に積極的に貢献してくれている若い活力が、歴史ある下鴨神社の「夏越神事(矢取り神事)」を支えてくれているのです。

一仕事終えた皆さんの笑顔が本当に晴れ晴れとしていて、この笑顔を拝見したことが一番の夏越の祓いになります。

基本情報

【夏越神事(矢取り神事)】
 ◇日時
  ・2024年08月6日(火)18:00~20:00
 ◇場所
  ・下鴨神社
 ◇拝観料
  ・無料
 ◇2025年の開催日時
  ・2025年08月06日(水)※予定

【下鴨神社】
 ◇参拝時間
  ・開閉門時間 06:00~17:00
  ・御祈祷受付 09:00~17:00
  ・御守授与所 09:00~17:00
 ◇拝観料
  ・無料
 ◇定休日
  ・なし

アクセス

【下鴨神社】

 ◇所在地
  〒606-0807
  京都市左京区下鴨泉川町59
  TEL:075-781-0010 / FAX:075-781-4722
 ◇電車
  ・京都地下鉄:北大路駅より バス5分
  ・京阪:出町柳駅より 徒歩8分
 ◇バス
  ・京都市バス:下鴨神社前より 下車すぐ
 ◇駐車場
  ・あり
  

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