【伏見稲荷大社】火焚祭(本殿祭・火焚神事・御神楽) |
伏見稲荷大社の「火焚祭」は、本殿で「本殿祭」を行った後、神苑祭場において全国崇敬者から奉納された「火焚串」を焚きあげ、宮司、神職、そして参列者も大祓詞を奉唱して、罪障消滅、万福招来を祈願する神事です。
「火焚祭」では同日に以下の3つの祭事が行われます。
13:00 | 本殿祭 | 本殿で火焚祭の本殿祭が執り行われます。 |
14:00 | 火焚神事 | 伏見稲荷大社の千本鳥居の北にある神苑祭場で火焚神事が執り行われます。 |
18:00 | 御神楽 | 御神楽の奉奏が行われます。 |
本殿祭(13:00) |
伏見稲荷大社の本殿で火焚祭の本殿祭が執り行われます。
火焚神事(14:00) |
14:00少し前になると、宮司、神職、舞人(巫女・神楽人)、そして参列者が本殿ので本殿祭を終えて神苑祭場にやってきます。
本殿祭で「火鑚(ひきり)」された「忌火(いみび)」が祭壇に置かれ、その後、まずは「修祓(しゅばつ)」が行われます。
「火鑚(ひきり)」はお焚き上げに使用する種火を作る所作で、「忌火(いみび)」とは「火鑚(ひきり)」で灯された神聖な炎のことです。
「修祓(しゅばつ)」は祭典や儀式を行う前に、罪穢(つみけがれ)を祓い清めるお祓いです。
修祓が終わると祭壇に置かれた「忌火(いみび)」を使用して御焚上壇に火を入れます。
火が入ると、瞬く間にもうもうと煙が立ち昇ります。
火が入るとすぐに、この日の為に全国から奉納された「火焚串(ひたきぐし)」が御焚火壇に次々とくべられます。
「火焚串(ひたきぐし)」は、この日に合わせ、全国から10万本以上が奉納されています。
3つの御焚火壇に次々と「火焚串(ひたきぐし)」がくべられますが、すべての「火焚串(ひたきぐし)」をくべるのに1時間くらいかかります。
「火焚串(ひたきぐし)」を御焚火壇にくべる際は、高く放り上げるようにして投げ入れます。
「火焚串(ひたきぐし)」が御焚火壇にくべられる間、宮司、神職、舞人(巫女・神楽人)、そして参列者が「大祓詞(おおはらえのことば)」を奉唱して、罪障消滅、万福招来を祈ります。
また、御焚火壇に御神酒、米などを奉じてお焚き上げされる「火焚串(ひたきぐし)」を供養します。
この供養は15分おきに3回行われます。
また舞人(巫女・神楽人)による神楽の奉奏も15分おきに3回行われます。
1時間ほど「火焚串(ひたきぐし)」を御焚火壇にくべ続け、全ての「火焚串(ひたきぐし)」をくべると「御火焚祭」は終了します。
「御火焚祭」が終了した後も、火はしばらく燃え続けます。
火焚神事の見学方法 |
※伏見稲荷大社の神苑祭場
火焚神事は伏見稲荷大社の「神苑祭場」で行われますが、この「神苑祭場」は境内の案内図に記載が乏しく、迷われる方が多いと思います。
そこで火焚神事への参加方法と併せて解説します。
まず13:00になると、千本鳥居の手前にある「白狐社(写真左)」と「奥宮(写真右)」の間に、火焚神事の受付が開設されます。
こちらで火焚神事で使用される「火焚串(ひたきぐし)」の奉納等が行えます。
写真の左に少し見えているのが「白狐社」、中央が「奥宮」で、写真の右が千本鳥居の入り口です。
因みに「神苑祭場」はこの奥宮の裏手(東)にあります。千本鳥居から見ると北側にあり、納札所から見ると南東位置にあります。
「神苑祭場」に行くには受付から右手に進み、千本鳥居に向かいます。
そのまま千本鳥居へと進みます。
千本鳥居の方に「神苑祭場」なんてあるのか?と思われるでしょうが、千本鳥居を何回も行き来したことがある地元の方でも「こんなところに入り口があったのか!」と驚くような所に入り口があります。
千本鳥居に入ってすぐ、左手に階段が見えます。
実はこの階段が「神苑祭場」の入り口です。
階段を上がると、写真のような「神苑祭場」があらわれます。
千本鳥居に入ってすぐは、鳥居に目が行ってしまい、左手にある小さな階段が見落とされがちです。
その為、地元の人でも入り口に気付いていなかったということが多いようです。
尚、火焚神事の日は12:00頃から「神苑祭場」の入り口に列が出来始め、13:00には列が受付前や、奥宮の周辺にまで伸び、まさに長蛇の列となります。
最前列で火焚神事を見学したい場合は、12:30までには列に並ぶことをおすすめします。
火焚神事は14:00から開始されますが、「神苑祭場」には13:30頃に入場が可能になります。
御神楽(18:00) |
本殿祭、火焚神事が行われた後、日も暮れた18:00に御神楽の奉奏が行われます。
基本情報 |
【火焚祭(本殿祭・火焚神事・御神楽)】
◇日時
・2024年11月08日(金)13:00~15:00
◇場所
・伏見稲荷大社
◇拝観料
・無料
◇次回開催日時
・2025年11月08日(土)※予定
【伏見稲荷大社】
◇拝観時間
・24時間拝観可能(※定休日なし)
◇拝観料
・無料
アクセス |
【伏見稲荷大社】
◇所在地
〒612-0882
京都市伏見区深草薮之内町68番地
TEL(075)641-7331/FAX(075)642-2153
◇電車
・JR:稲荷駅より 下車すぐ
・京阪:伏見稲荷駅より 下車すぐ
◇バス
※適した最寄りのバス停は周辺にナシ(※周辺の道路混雑の為)
◇駐車場
・175台(無料)5:00~22:00