【上賀茂神社】燃灯祭 |
上賀茂神社の「燃灯祭」は、狩衣姿の神職と一緒に、上賀茂神社の山中にある「御阿礼野(みあれの)」に行き、松の若芽を摘んで、神前にお供えする神事です。
普段は入ることのできない「御阿礼野」に入り、神職が松の若芽を摘む姿を見ることができます。
「燃灯祭」は、元々は古来の人々が子(ね)の日に野に出て小松(松の若芽)を引き抜いて、健康長寿を祈った遊びを神事化したもので「乙子の神事(おとねのしんじ)」とも云われています。
平安時代の歌人、壬生 忠岑(みぶ の ただみね)は以下のような歌も詠んでいます。
~子の日する 野辺に小松のなかりせば
千代のためしに何をひかまし~
(子の日の遊びをする野辺に、小松がなかったら、
千代の長寿の為に、何を引いたらよいのだろうか)
■燃灯祭の流れ
燃灯祭は、上賀茂神社の社務所から出発します。
燃灯祭は14:00開始ですが、13:30頃から参加者が集まり始めます。
神職も14:00までに社務所の前で禊を行うので、13:45頃から集まり始めます。
14:00になると、神職が出発します。
神職の後に、参加者も列を成して続きます。
そして駐車場奥の普段は閉まっている金網扉をくぐって「御阿礼野(みあれの)」を目指します。
上賀茂神社の裏手の山は、「京都ゴルフ倶楽部」のゴルフ場になっているので、「御阿礼野(みあれの)」を目指す一行は、ゴルフ場の中を横切って進みます。
ゴルフをプレイ中のプレイヤーさんからは「これは一体なんの行列だ?」といった感じでみられます。
ゴルフ場を横切り、林に向かって進むと、そこが「御阿礼野(みあれの)」です。
社務所を出て15分程で到着します。
「御阿礼野(みあれの)」は林の中の開けた場所でした。
「御阿礼野(みあれの)」に到着すると、神職が一礼をして小松(松の若芽)を摘み始めます。
ひとしきり小松(松の若芽)を摘むと、「御阿礼野(みあれの)」を下りて、上賀茂神社に戻ります。
神職の後に続いてゴルフ場をまた横切り、ゴルフをプレイ中のプレイヤーから「またこの行列がやってきたぞ」という目で見られながら、上賀茂神社に戻ります。
■上賀茂神社に戻って小松に「玉箒草(燃灯草)」を添える
上賀茂神社に戻ると「土屋(着到殿)」に摘んできた小松(松の若芽)を納めます。
そして小松(松の若芽)に「玉箒草(燃灯草)(たまぼうきそう)」を添えます。
「玉箒草(燃灯草)(たまぼうきそう)」を添えた小松(松の若芽)を神職が本殿に運び、そこで神前に捧げられます。
初穂料(3,000円)を納めれば、本殿の中の神事にまで参列できます。
■基本情報
【燃灯祭】
◇日時
・2025年02月24日(月祝)14:00
◇場所
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
◇拝観料
・無料
※本殿で行われる神事に参列する場合は、別途3,000円が必要
【上賀茂神社(賀茂別雷神社)】
◇拝観時間
・08:00~17:00
◇拝観料
・無料
■アクセス
【上賀茂神社(賀茂別雷神社)】
◇所在地
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山339番地
◇電車
・京都市営地下鉄:北大路駅より バス10分
・京都市営地下鉄:北山駅より バス10分
◇バス
・京都市バス:上賀茂神社前より 下車すぐ
◇車
・駐車場 あり(有料)