【泉涌寺】泉山七福神巡り

「泉山七福神巡り(せんざんしちふくじんめぐり)」は、「泉涌寺」の周辺にある寺院を巡り、吉兆の縁起物を授かって「福笹」につけていく「七福神巡り」です。

「泉山七福神巡り」では、以下の一番から七番まで七福神を祀る寺院と、2つの番外を加えた9カ所の寺院を巡ります。
所要時間は2時間ほどで、途中休憩をはさみながらでも3時間もあれば一巡りできます。 

一番即成院福禄寿院内に弓の名手「那須与一」のお墓があり「願いが的へ当たる」として大願成就の寺院として信仰を集めています。
本尊の阿弥陀如来と二十五菩薩は「仏像のオーケストラ」と称賛される傑作です。
二番戒光寺弁財天本尊の「丈六釈迦如来像」はとても大きく、「丈六さん」と呼ばれて親しまれています。
首の辺りに血のような跡があり、これは後水尾天皇が寝首を掻かれた時に釈迦如来が身代わりなられた時についたものと云われています。その為、「身代わりのお釈迦様」として有名です。
三番今熊野観音寺恵比須神御本尊の「十一面観世音菩薩」は弘法大師作と伝わる秘仏。
ぼけ封じの近畿十楽観音霊場第一番札所でもあり「頭の観音様」として信仰を集めています。
四番来迎院布袋尊荒神堂に安置された「三宝荒神座像」は「日本最初の荒神尊」とのこと。
院内には忠臣蔵の大石内蔵助が建立した茶室もあり、大石がここで討ち入りの計画を仲間と相談していたと云われています。
五番雲竜院大黒天こちらの大黒天は「走り大黒」と呼ばれ、一歩踏み出して今にも駆け出しそうなお姿をしています。険しい形相で、少し怖くも感じますが、これは急いで人々に福を届ける為に頑張っておられる大黒天のお姿だからだそうです。
六番悲田院毘沙門天鎌倉時代に活躍し、運慶と並び称される快慶の作と伝わる宝冠阿弥陀如来坐像や、橋本関雪の襖絵があります。
また境内から京都市内が見渡せ、快晴の日には素晴らしい眺望が広がります。
七番法音院寿老人御本尊は不空羂索観音で、あらゆる人を救う「投げ縄(羂索)」を持っています。
本堂は英照皇太后(明治天皇の嫡母)の御大葬の御須屋を賜ったものです。
番外新善光寺愛染明王本尊は信州(長野県)の善光寺の阿弥陀如来と、同仏同体で鋳造された立像です。
「皇室ゆかりの花の寺」として有名で、境内では四季折々のお花が楽しめます。
番外楊貴妃観音堂楊貴妃観音お堂の楊貴妃観音像は、楊貴妃の等身坐像を象った聖観音像で、美人祈願、良縁の御利益をいただけます。
昭和31年まで非公開の秘仏であった為、保存状態が良く、今も豊かな極彩色が残っており、その美しさは必見です。
「泉山七福神巡り」の巡り方

効率よく巡るには、順番の通りに巡るのが一番です。
泉涌寺の総門から大門に至る通りを中心に、左回りで「一番:即成院」「二番:戒光寺」「番外:新善光寺」「三番:今熊野観音寺」「四番:来迎院」「番外:楊貴妃観音堂」「五番:雲龍院」「六番:悲田院」「七番:法音院」と巡るのがお勧めです。
(※赤い矢印:往路。青い矢印:復路)

<「泉山七福神巡り」の巡り方のコツ>

コツ1「一番:即成院」と「二番:戒光寺」は裏道で繋がっているので、通りに戻らなくても行き来することができます。
コツ2「七番:法音院」は「二番:戒光寺」の通りを挟んだ斜めはす向かいあるので、「二番:戒光寺」→「番外:新善光寺」ではなく「二番:戒光寺」→「七番:法音院」→「番外:新善光寺」と巡ることもできます。
コツ3「三番:今熊野観音寺」「四番:来迎院」も裏道で繋がっているので、通りに戻らなくても行き来することができます。
コツ4「四番:来迎院」からは通りに戻るのではなく、裏道から「泉涌寺」に入った方が「番外:楊貴妃観音堂」へは近道になります。
ついでに泉涌寺も見学できるので、一石二鳥です。
一番:即成院(福禄寿)

「泉山七福神巡り」で1番目に訪れるのはの「一番:即成院」です。
「即成院」では「福笹」と「福禄寿の縁起物」をいただけます。

まずは「福笹」をいただき、それから「福禄寿の縁起物」をいただきましょう。

「即成院」では、以下のような「福禄寿の縁起物」をいただくことができます。

二番:戒光寺(弁財天)

「泉山七福神巡り」で2番目に訪れるのはの「二番:戒光寺」です。
「戒光寺」では、「弁財天の縁起物」をいただけます。

「弁財天の縁起物」には以下のようなものがあります。
お得なセット販売もあるので、ここで一気に縁起物を増やして「福笹」を賑やかにすることもできます。

また、「二番:戒光寺」では「あずき粥」を無料でいただける「お接待」もあります。

数量限定ですが、すぐになくなるということはなく、例年、昼過ぎでも「あずき粥」をいただくことができます。

こちらの「あずき粥」は、豆がふくふくと煮られる様子が「福が次々と沸き上がる」として縁起が良いとされています。
その為、「あずき粥」を、ふーふーと吹いてしまうと「福が吹き飛んでしまう」ということで、吹かずにいただくのが習わしです。
舌を火傷しないか心配ですが、「あずき粥」は温かではありますが、火傷するほど熱々ではないので安心していただくことができます。

番外:新善光寺(愛染明王)

「泉山七福神巡り」で3番目に訪れるのは「番外:新善光寺」です。
「新善光寺」では「愛染明王の縁起物」をいただけます。

三番:今熊野観音寺(恵比須神)

「泉山七福神巡り」で4番目に訪れるのは「三番:今熊野観音寺」です。
「今熊野観音寺」では「恵比須神の縁起物」をいただけます。

四番:来迎院(布袋尊)

「泉山七福神巡り」で5番目に訪れるのは「四番:来迎院」です。
「来迎院」では「布袋尊の縁起物」をいただけます。

番外:楊貴妃観音堂(楊貴妃観音)

「泉山七福神巡り」で6番目に訪れるのは「番外:楊貴妃観音堂」です。
「楊貴妃観音堂」では「楊貴妃観音の縁起物」をいただけます。

五番:雲龍院(大黒天)

「泉山七福神巡り」で7番目に訪れるのは「五番:雲龍院」です。
「雲龍院」では「大黒天の縁起物」をいただけます。

六番:悲田院(毘沙門天)

「泉山七福神巡り」で8番目に訪れるのは「六番:悲田院」です。
「悲田院」では「毘沙門天の縁起物」をいただけます。

悲田院の境内からは京都市内が一望できます。
素晴らしい眺望が広がっていますので、景色を眺めながら、ここで休憩をするのもお勧めです。

七番:法音院(寿老人)

「泉山七福神巡り」で9番目に訪れるのは「七番:法音院」です。
「法音院」では「寿老人の縁起物」をいただけます。

「法音院」でいただける縁起物の「だるま」は、朱色がとても鮮やかで、これが「福笹」の緑と見事なコントラストを演出してくれます。
また、きらびやかな「大判小判」の縁起物もざっくざくなので、「福笹」がとても豪華絢爛になります。

基本情報

【泉山七福神巡り】
 ◇日時
  ・20243年01月08日(月祝)8:00~16:00
 ◇場所
  ・泉涌寺周辺の以下の寺院
   即成院/戒光寺/新善光寺/今熊野観音寺/来迎院
   楊貴妃観音堂/雲龍院/悲田院/法音院
 ◇拝観料
  ・無料
   ※但し「福笹」や「七福神の縁起物」は有料
 ◇次回開催予定
  ・2025年1月13日(月祝)8:00(※予定)

アクセス

【泉涌寺】

 ◇所在地
  〒605-0977
   京都市東山区泉涌寺山内町27 総本山 御寺 泉涌寺
   TEL:075-561-1551
 ◇電車
  ・JR:東福寺駅より 徒歩10分
  ・京阪:東福寺駅より 徒歩10分
 ◇バス
  ・京都市バス:泉涌寺道より 徒歩5分
 ◇駐車場
  ・あり(有料)

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