【随心院】はねず踊りと今様

「はねず踊り」は、世界三大美女のひとり・小野小町ゆかりの随心院で、地域の少女達がはねず色の着物を着て踊りを披露する伝統行事です。

「はねず」とは、梅の花のような薄紅色のことで、漢字では「朱華（はねず）」と書きます。その名が万葉集にも見受けられる由緒ある伝統色です。

「はねず踊り」を披露するのは地域の小学校4～6年生の女子児童で、この日の為に練習を重ねてきました。
はねず踊りは随心院の勅使門前に特設舞台を設けて行われますが、少女達の晴れ舞台とあって保護者や地元住人、それに梅香に誘われて随心院を訪れた観光客で大いに賑わっていました。

随心院では例年、はねず踊りとあわせて「今様」も行われます。

「今様（いまよう）」とは、鎌倉時代に流行した歌曲や舞踏で、伝統的な神楽歌（かぐらうた）を破離した当時の現代風歌曲や舞踊のことです。それらは「今様歌」と呼ばれ、それが略されて「今様」となりました。
随心院の「今様」も伝統的な歌曲と舞踊に軸足を置きながら、それらに縛られない新たな表現が盛り込まれています。

今様を披露してくれるのは、かつてはねず踊りの舞台を踏んだ少女達です。
はねず踊りを卒業した後は、こうして今様の踊りの練習を行い、少し成長した姿を披露してくれます。

【はねず踊りと今様】
　◇日時
　　・2024年03月31日（日）（※毎年3月最後の日曜日に開催）
　◇スケジュール
　　・11：00　はねず踊り・今様・京都瓜生山舞子連中「大蛇」
　　・12：30　はねず踊り・今様
　　・13：30　はねず踊り・今様・京都瓜生山舞子連中「大蛇」
　　・15：00　はねず踊り・今様
　◇場所
　　・随心院（勅使門特設舞台）
　◇拝観料
　　・1000円（※梅園入園券込）

【随心院】
　◇拝観時間
　　09：00～17：00
　◇拝観料
　　・一般
　　　大人：500円／身障者：400円／中学生：300円／小学生以下：無料
　　・団体
　　　一般20名以上：450円